ウィッカーマン [タイトル:ア行]
The Wicker Man (2006年)
監督:ニール・ラビュート
出演:ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン
怪しげな住民に統治された島で、行方不明の娘を探す休職中の警官の姿を描くミステリー
73年の同名イギリス映画のリメイクだが、そのオリジナル版は観たことがないどころか存在さえ知らなかった。ウィキペディアによると、N・ケイジがオリジナルのファンで、自ら資金を出して映画化したらしく、基本的に内容は同じだが、設定やスタイルはかなり変更された模様。
近年はリメイクの対象が誰もが知る名作だけに止まらず、知る人ぞ知るカルト作品にまで及んでいる。それ自体は別に構わないが、リメイクされる以上は、何かしら評価される点があるとか、時代を感じさせないものがあってしかるべきかと思うが、本作を観る限り、そういったものは見当たらない。
70年代ならまだしも、現代では、カルト集団の存在や、ミイラ取りがミイラになるという内容に驚きはなく、興味を引き立てられるものでもない。また、ラストのどんでん返しから考えると、主人公が往来手段の限られた島に到着した時点で、島民の目的は達せられており、以降の展開はただの尺稼ぎに過ぎない。冒頭の遺体なき交通事故や主人公が見る幻影や夢の説明がないまま終わってしまうことも合わせ、ミステリーとしてもいい加減な作りで、ラジー賞ノミネートも納得できる。
監督:ニール・ラビュート
出演:ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン
怪しげな住民に統治された島で、行方不明の娘を探す休職中の警官の姿を描くミステリー
73年の同名イギリス映画のリメイクだが、そのオリジナル版は観たことがないどころか存在さえ知らなかった。ウィキペディアによると、N・ケイジがオリジナルのファンで、自ら資金を出して映画化したらしく、基本的に内容は同じだが、設定やスタイルはかなり変更された模様。
近年はリメイクの対象が誰もが知る名作だけに止まらず、知る人ぞ知るカルト作品にまで及んでいる。それ自体は別に構わないが、リメイクされる以上は、何かしら評価される点があるとか、時代を感じさせないものがあってしかるべきかと思うが、本作を観る限り、そういったものは見当たらない。
70年代ならまだしも、現代では、カルト集団の存在や、ミイラ取りがミイラになるという内容に驚きはなく、興味を引き立てられるものでもない。また、ラストのどんでん返しから考えると、主人公が往来手段の限られた島に到着した時点で、島民の目的は達せられており、以降の展開はただの尺稼ぎに過ぎない。冒頭の遺体なき交通事故や主人公が見る幻影や夢の説明がないまま終わってしまうことも合わせ、ミステリーとしてもいい加減な作りで、ラジー賞ノミネートも納得できる。
弊記事へのトラコメ有難うございました(part2)。
全く仰る通りですが、僕は平均的を進呈しておきました。一言で言えば、「ローズマリーの赤ちゃん」のヴァリエーション的なところがあって、意外に楽しんじゃったかな。^^;
>ただの尺稼ぎ
最後まで観るとそういう結論が出ますね。さっさとやっちまえば良いのに。思ったより彼が早く来てしまったということか(笑)。
どんでん返しは、<ある>のを前提に観客がサスペンス映画を観る今はやらないほうが良いです。下手にやるとマイナス効果しかありません。
by オカピー (2008-11-08 02:04)
オカピーさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございます。
本作のように、どんでん返しによって、それまで描いてきたことが台無しになってしまうような内容だと、評価は悪くなってしまいます。
オリジナルはそんなことがないようなので、一度、観てみたいものです。
by hash (2008-11-08 21:31)