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スターシップ・トゥルーパーズ3 [タイトル:サ行]

Starship Troopers 3: Marauder (2008年)
監督:エド・ニューマイヤー
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ジョリーン・ブラロック、スティーブン・ホーガン
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巨大宇宙生物(バグ)と人類の戦争を描いた小説「宇宙の戦士」の映画版シリーズ第3弾
1作目はエイリアン映画に社会風刺を取り入れつつ、軍隊青春ものに仕立てたB級映画の名作だが、制作費(9,500万ドル)を考えると、米国内の興行成績(5,500万ドル)が芳しくなかったこともあり、2作目は低予算(700万ドル)のビデオムービーとして作られ、評判も悪かった。近年の続編ブームの影響かどうかは定かでないが、3作目が劇場用映画として、2作目の3倍の制作費を投じて作られたと知り、どんなものかと思っていたが、期待はずれもいいところだった。
見せ場となるべきバグとの戦闘シーンのお粗末な出来は、一昔前のマイナーなSF映画を思わせ、ギャラの高い有名俳優も出ていないのに、どこに予算を使ったのだろうかと不思議で、今日日、2,000万ドルの制作費でSF映画を作るのは無理があるのかと思わざるを得ない。
もう一つの目玉である社会風刺も、笑えるのは“good day to die”とかいう戦意高揚ソングを歌う司令官ぐらいで、他は風刺というより悪ふざけにしか見えず、特にキリスト教万歳を声高に謳う描写では、宗教戦争の様相を呈しているイラク戦争を風刺しているつもりなのだろうが、聖書を唱え神に祈れば戦場で死なずにすむと言われても失笑するしかなく、製作者のセンスの無さを感じる。
監督・脚本のE・ニューマイヤーは、1作目の脚本も書いたようだが、その出来の差から考えて、ポール・バーホーベンがリライトしていたに違いないと思われる。ちなみに3作目のポスターに製作総指揮P・バーホーベンとあるが、真っ赤な嘘で、彼は3作目には何も関わっていない。日本の配給会社もここまで落ちたかと今更ながらに残念に思う。
1作目を再評価する為だけに作られたような続編で、結局、本国アメリカでは劇場公開されることなく、DVDリリースとなったのも納得。
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aneurysm

私も1作目好きなんですよ。
バーホーベンさんがインタビューで、
”予算の都合でパワードスーツ作れなかったんで何時の日か・・・・・・”
どうやら永遠に無理でしょうね。
by aneurysm (2008-08-05 22:27) 

hash

aneurysmさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
P・バーホーベンは基本的に続編を作る気はなさそうですね。
ポスターやWEBサイトで、製作総指揮P・バーホーベンと嘘をついたソニー・ピクチャーズにまんまと騙されたことが腹立たしいです。
by hash (2008-08-06 21:43) 

いのっちまま

こう言うのも、好きですよ〜
by いのっちまま (2010-01-03 01:55) 

hash

いのっちままさん、こんばんは。
パート1は面白かったですし、パート2は低予算作品ならではの良さもあったと思いますが、このパート3は観る価値ないです。^^
by hash (2010-01-03 21:22) 

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