ランボー 最後の戦場 [タイトル：ヤ・ラ・ワ行]
Rambo (2008年)
監督：シルベスター・スタローン
出演：シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、マシュー・マーズデン
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーの孤高の戦いを描く80年代の人気シリーズの20年ぶりの続編。
ミャンマー軍に捕らえられたアメリカ人ボランティアを救出する為、傭兵たちと協力して戦うランボーの勇姿を描く。
人体が爆弾でばらばらになる、銃弾で穴が空く、ナイフで切断されるというその壮絶な描写にまず驚かされる。R指定ということもあり、観る前から想像はしていたが、ここまですごいとは思っていなかっただけに衝撃は大きい。R指定になれば、興行収入にマイナスに働くことは、S・スタローンも承知のはずで、20年ぶりに続編を作ったのはキャリアの為だけでなく、この20年間に世界の各地で行なわれている民族浄化という名の虐殺の悲惨さ、残虐さを伝えたかったのであろうと感じる。
ミャンマー軍事政権の非道さは、日本のニュースでも伝えられているが、中東やアフリカと違い、石油などの資源がないせいか、先進国も国連も介入には積極的でないように思える中、シリーズの設定上、都合が良かったこととはいえ、アメリカ人のS・スタローンが注目したことには大きな意義があると思う。
虐げられている人々を助ける為とはいえ武器も持たずに危険地帯(War Zone)に入る場合の責任は誰が負うのか、有無を言わさず暴力を行使してくる相手には、同じように暴力で対抗するしかないのか、という世界中で昔から唱えられている難題に対し、劇中でほとんどしゃべることのないランボーが、「人にはそれぞれするべきことがあり、ただ、それをすればいい」とシンプルに答えている。正しいかどうかは本人が決めることとで、他人がとやかく言うことではないと言うメッセージが“Live for nothing,Die for something,You call”という決めゼリフに集約されていて、印象的である。
S・スタローンはこういうセリフを書かせるとうまい。
80年代のいい意味での古臭さを残しつつ、過激なバイオレンス描写によって現代社会の非情さを反映させることで、現実と虚構のバランスがうまく取れたアクションムービーとなったと思う。
監督：シルベスター・スタローン
出演：シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、マシュー・マーズデン
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーの孤高の戦いを描く80年代の人気シリーズの20年ぶりの続編。
ミャンマー軍に捕らえられたアメリカ人ボランティアを救出する為、傭兵たちと協力して戦うランボーの勇姿を描く。
人体が爆弾でばらばらになる、銃弾で穴が空く、ナイフで切断されるというその壮絶な描写にまず驚かされる。R指定ということもあり、観る前から想像はしていたが、ここまですごいとは思っていなかっただけに衝撃は大きい。R指定になれば、興行収入にマイナスに働くことは、S・スタローンも承知のはずで、20年ぶりに続編を作ったのはキャリアの為だけでなく、この20年間に世界の各地で行なわれている民族浄化という名の虐殺の悲惨さ、残虐さを伝えたかったのであろうと感じる。
ミャンマー軍事政権の非道さは、日本のニュースでも伝えられているが、中東やアフリカと違い、石油などの資源がないせいか、先進国も国連も介入には積極的でないように思える中、シリーズの設定上、都合が良かったこととはいえ、アメリカ人のS・スタローンが注目したことには大きな意義があると思う。
虐げられている人々を助ける為とはいえ武器も持たずに危険地帯(War Zone)に入る場合の責任は誰が負うのか、有無を言わさず暴力を行使してくる相手には、同じように暴力で対抗するしかないのか、という世界中で昔から唱えられている難題に対し、劇中でほとんどしゃべることのないランボーが、「人にはそれぞれするべきことがあり、ただ、それをすればいい」とシンプルに答えている。正しいかどうかは本人が決めることとで、他人がとやかく言うことではないと言うメッセージが“Live for nothing,Die for something,You call”という決めゼリフに集約されていて、印象的である。
S・スタローンはこういうセリフを書かせるとうまい。
80年代のいい意味での古臭さを残しつつ、過激なバイオレンス描写によって現代社会の非情さを反映させることで、現実と虚構のバランスがうまく取れたアクションムービーとなったと思う。
ご覧になられたのですね。
壮絶なシーンが多そうなので、ちょっとしり込みしています＾＾；
hashさんの評価を読むと観たいけれど・・・、やっぱりすごそうですね。
by てくてく (2008-06-02 12:09)
てくてくさん、こんばんは。
nice!＆コメントありがとうございます。
＞壮絶なシーンが多そうなので
「プライベート・ライアン」のオープニングが終始続くという感じなので、決してお勧めはできません。
でもシリーズ１～３を観ている方なら観て損はないと思うので、DVDが出たら検討してみてください。
by hash (2008-06-03 00:31)
訪問＆コメントありがとうござました＾＾
映画館でみると、より迫力が増して、映像の語る言葉が聞こえてくるようでした。
できたら劇場に足を運んでみるべき映画の一つと思います！
by ka_na (2008-06-03 22:22)
ka_naさん、こんばんは。
仰るように、セリフが少ない分、映像が全てを語っていますね。
少々覚悟は必要ですが、映画館で観た方が感じるものも大きいでしょう。
nice!＆コメントありがとうございました。
by hash (2008-06-04 00:40)
はじめまして。
遅くなりましたが、トラックバックをありがとうございました。
すさまじい暴力に対してどう応えればいいのか、
むずかしい問題提起を映像で示してくれた点を評価したいですね。
過不足のない切れのあるレビューだと思いました。
今後ともよろしくです。
by masktopia (2008-06-07 16:42)
masktopia さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
映像で語るという映画の醍醐味を堪能できる作品でしたね。
＞過不足のない切れのあるレビュー
お褒め頂き恐縮です。
こちらこそよろしくお願いします。
by hash (2008-06-08 00:17)
遅ればせ、ＴＢありがとうございました。
あの決めゼリフとともに、
残虐な映像ながらもスタローンの伝えたかったことを受け止め、
納得の出来ではなかったかと思います。
by たまさん (2008-06-08 20:51)
たまさんさん、こんばんは。
TB＆コメントありがとうございます。
劇中でほとんど話さないランボーですが、その数少ない言葉には妙に説得力があり、観た甲斐がありました。
by hash (2008-06-09 00:39)
はじめまして。nice＆ＴＢからお邪魔しました。
nice＆ＴＢありがとうございます。
私は映画が好きです。このブログでの量に感動して思わずコメントを。。。
ランボーは夫がみたいと言っていたので、観にいきました。
自分ひとりでは見る勇気がなかなかでない戦争ものだったので、
どきどきしながらみましたが、この映画は観終えてからの印象が
深かったです。
ランボーファンの夫目線の感想は、きちんと今までのランボーらしさと
パターンが入っていたそうで、これぞランボーという出来栄えだった
そうです。
私も深いメッセージに打たれました。久々に見甲斐のある映画でした。
by coco (2008-06-21 17:05)
cocoさん、こんにちは。
nice!&コメントありがとうございます。
過去のシリーズを踏襲しながら、現代の世相も反映されていて、予想外に印象深い内容で、観る価値のある作品ですね。
by hash (2008-06-22 17:01)