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007/カジノ・ロワイヤル [タイトル:英数字]

Casino Royale (2006年)
監督:マーティン・キャンベル
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン
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6代目ジェームズ・ボンドにD・クレイグを迎えておくる007シリーズ通算21作目
D・クレイグは完成前までは散々酷評されていたにも関わらず、完成後は手の平を返したように賞賛されていたが、今になって考えると配給会社の宣伝広告の一環だったのではないかと思う。
そもそも、これまで国籍を始め、タイプの異なる5人の俳優が演じたキャラクターで、40年以上に渡り20作も作られたシリーズなのだから、今更、誰が演じるかは大きな問題ではなく、重要なのはその内容の方であろう。
今回は007の原点である最初の原作を基にして、007の誕生と初任務を描いていており、前半のマダガスカルやマイアミ空港での傷だらけになりながらのアクション・シーンは迫力もあり、これまでのイメージを覆すかのようで若返ったボンドの新鮮味を感じる。
その後、E・グリーン演じるボンド・ガールのヴェスパーが登場し、粋な会話を繰り広げ、これまでのボンドに近いイメージも見せる。
しかし、この後のモンテネグロでのポーカーシーンが長く、中だるみ感がぬぐえない。そもそも、テロを起こして、株価を下落させ、利ざやを収めようとする男の資金を断つため、ポーカー勝負で負かすという作戦を“殺しのライセンスを持つ男”がすることとは思えない。
そして、この後のヴェスパーが裏切者だったという設定はとってつけたような安易な感じで、メインの悪役だったル・シッフルは小物で、一番の悪党であるMr.ホワイトは最初と最後に登場するだけという構成は面白みに欠ける。
全体的に見た場合、派手な前半と地味な後半というアンバランスな感じが否めず、過去の作品と比べても優れているようには思えないので、欧米での評価が高い理由がよくわからない。
次回作はこの21作目の続きということらしいので、この何ともいえない中途半端な感じを一掃するような作品になることを期待したい。
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コメント 2

オカピー

TB&コメント有難うございました。

>欧米での評価が高い理由がよくわからない。
解りませんが、解ります(笑)。
要は、ボンドの人物像が一般人に近く、その性格描写がリアルということでしょう(アクションは必ずしもさにあらず)。
しかし、そんなものは「全くの見当違いだ」が僕の意見です。リアルさが良い映画の要件であるはずがありませんって。

ポーカーの場面は必ずしも悪いとは思いません(^^;)が、殺しのライセンスを持つ男がする仕事ではないというご意見には一票を投じますよ。^^
by オカピー (2008-03-14 01:35) 

hash

オカピーさん、こんばんは。
リアルな描写だから、評価が高いというのは、これまでの007の非現実的な部分が否定されているようで悲しいですね。
コメント&TBありがとうございます。
by hash (2008-03-14 22:07) 

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