縞模様のパジャマの少年：Movies 1-800：SSブログ

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縞模様のパジャマの少年　[タイトル：サ行] [編集]

The Boy in the Striped Pyjamas (2008年)
監督：マーク・ハーマン
出演：エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン、デヴィッド・シューリス、ヴェラ・ファーミガ

第二次世界大戦の最中、捕虜収容所所長の幼い息子と収監されているユダヤ人少年との交流を描くドラマ。
軍人の父親を英雄視していた少年は、戦争の犠牲者達との接触を通して、不穏な空気を察するが、大人たちの悪意がそんな気配も吹き飛ばしてしまう。

無邪気なドイツ人少年が、同い年のユダヤ人が虐げられる様を見て、戦争の現実を知るというほろ苦い話かと思っていたら、その無邪気さ故に、最悪の事態に巻き込まれてしまう切ない話だった。
子供だからと悪を隠すのは子供の為にならずという教育的見解をテーマとしているが、この皮肉はかなりきつい。

戦後半世紀以上が経ち、世紀も代わったにも関わらず、近年、第二次世界大戦絡みの映画が目立つ。
戦争を知らない世代へのメッセージであるとともに、戦争が悪であることを知りつつも、無くすことができない現実に対する戒めのような気がする。
結局のところ、宗教や人種等の対立から生まれる憎しみは理性で抑えられるものではなく、負の連鎖は永遠に続くのである。