レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで：Movies 1-800：SSブログ

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レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで　[タイトル：ヤ・ラ・ワ行] [編集]

Revolutionary Road (2008年)
監督：サム・メンデス
出演：レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、マイケル・シャノン、キャシー・ベイツ

50年代半ば、郊外の住宅地に居を構える夫婦が理想と現実の差にもがく様を描いたドラマ。
一戸建てに２人の子供と傍から見れば理想の家庭を築いたかに見える夫婦だが、妻は女優を目指していた頃の若き日の輝いていた自分が忘れられず、夫は軽蔑していた父と同じようなしがないサラリーマンになった自分を憂いていた。
そんな２人は光の都パリに越せば、失われた人生を取り戻せると考えるが・・・
若いときに思い描いた人生を過ごせている者などは少数であろうから、たいていの人にとっては何かしら共感を覚える部分もあるかとは思うが、わざわざお金を払ってまで見たい光景ではない。
「アメリカン・ビューティー」の監督だけに、アメリカの象徴とも言える“良き家族のあり方”をイギリス風のブラックな味付けでぶち壊すのかと思い、夫婦喧嘩のシーンなど、ケラケラ笑いながら見ていたら、最後にホラー映画作家も尻込みするような展開が待っていて、凍りついた。
近年の不景気、社会不安から、“古き良き時代”という言葉を聞く機会も多いが、そんなものは幻で、社会の価値観が違うのだから、幸せの尺度も違うと言わんばかりという感じ。

L・ディカプリオ＆K・ウィンスレットとくれば、「タイタニック」を思い出さないわけにはいかないが、意地の悪い見方をすれば、タイタニックが沈んでいなければ、あのカップルはこうなっていたというブラックユーモアが込められていると思えなくもない。