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シルク [タイトル:サ行]

Silk (2007年)
監督:フランソワ・ジラール
出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、アルフレッド・モリーナ
silk_2.jpgsilk.jpg
遠い異国の日本まで、絹糸用の蚕の卵を買付けに行ったフランス人の恋物語
遠い昔の異国人同士の禁じられた愛の物語かと思っていたが、そうではなく、1人の男を一途に愛した女性の物語だった。
映画はM・ピット演じる男を中心に描いているが、物語の事実上の中心はK・ナイトレイ演じる女性だということが最後にわかる。
という訳で、観ている間は、何故、出演者の中で一番ネームバリューのあるK・ナイトレイが、出番の少ない脇役で出ているのか不思議だったが、その疑問も最後になって解消される。
しかし、サスペンスではないので、そんな大事なことが最後にようやくわかっても意味がなく、異国で出合った女性(しかも人妻)のことが気になって仕方ないような男を何故、一途に愛し続けたのかが描かれていないので、盛り上がりに欠けるラブストーリーになってしまった。

日本の時代考証は無茶苦茶なようだが、日本である必然性は特になく、遠い異国であればどこでもよかったと思われ、日本の描写はあくまで物語の背景に過ぎないので気にすることはないだろうと言いたいところだが、製作国には日本も含まれており、日本人も製作者の1人に名を連ねている以上は、正確に描いてもらいたいものである。とは言え、正確に描くと映画が成立しないのも確かだが・・・
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コメント 12

duke

ヨーロッパで日本は何かとブームのようなので、ネタですねf^_^;
恋愛には理由はなかったりしますが、映画だと根拠がないと感情移入はできませんよね。
夢のような映画にしたかったのでしょうか。
by duke (2009-01-08 11:41) 

aneurysm

話は釈然としませんでしたが、曲と映像は素晴らしかったです。
どっちかといえば中国内陸部っぽい景色でしたが・・・。
by aneurysm (2009-01-08 19:22) 

クリス

たしかに。
日本である必要はなかったんですよね。
だからリサーチもたりずあの表現ですか・・・。
日本人としては、許せない気持ちもありますが。
by クリス (2009-01-08 21:28) 

hash

dukeさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
ヨーロッパは日本ブームなのですか?
渡航には3ヶ月もかかるとナレーションで処理されている為、その大変さも伝わって来ず、熱い恋の話のはずなのに、あっさりした映画になっていました。
by hash (2009-01-09 00:37) 

hash

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。
by hash (2009-01-09 00:38) 

hash

aneurysmさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
日本の風景はきれいでしたね。
どこで撮影したのでしょうか?
by hash (2009-01-09 00:39) 

hash

クリスさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
別に中国でもよかったかと思います。
西洋人の日本観と思えば特に気にならないのですが、日本人が出演だけでなく、製作にも関わっているとなると苦言を呈したくなります。
by hash (2009-01-09 00:42) 

duke

再び失礼いたします。何かと日本&アジアンが魅力があるようで。。。「シルク」というタイトルからもジャパネスクな魅力をにおわせようとしてるように思いました。素敵に思ってくれるのは嬉しいけど、ねじまがった情報には敏感になりますよね!
私、SAYURIもあんまり好きじゃないんですよね~^^;
by duke (2009-01-09 15:33) 

hash

dukeさん、こんばんは。
>何かと日本&アジアンが魅力がある
北野武作品が日本よりもヨーロッパの方が評価が高いというのも、その辺に理由があるのかもしれませんね。
>SAYURIもあんまり好きじゃない
以前、WOWOWで放送したときに見たら、途中で寝てしまい、再度放送されたときも、また寝てしまい、結局、見てません。^^;
by hash (2009-01-10 00:48) 

hash

shinさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。

DSilberlingさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。

by hash (2009-01-10 00:49) 

オカピー

弊記事へのTB&コメント有難うございました。

ロマンスをテーマにした一種の幻想譚であり映像詩であると理解すれば、時代考証がどうのこうの大騒ぎする必要もなく、言われているほど不正確でもない、というのが僕の印象。
ただ、時々妙に現実的というか散文的な描写が入るのが逆に映像詩としてマイナスでした。

「SAYURI」も大騒ぎされましたが、それを指摘する日本人のどれほど多くが日本のこと、花柳界のことを正確に知っているのか、という反発も僕の中には強かったですね。例えば、こんな文言に遭遇しました。「芸者は花魁のような高下駄は履かない。日本の夜鷹を馬鹿にしている」。
しかし、この短い文章の中で発言の主は二か所も間違えているのです。一つ、花魁は夜鷹ではありません。夜鷹は江戸時代の街娼です。一つ、芸者も修業(半玉)時代に高下駄を履くこともあります。

日本人が欧米についてどれくらい正確に知っているかというのも怪しいし、それどころか、昨今の戦争ドラマ戦争映画に長髪の日本人兵がどれくらい出てくることか。SF仕立てとは言え「ローレライ」はひどかったです。
「SAYURI」に怒った日本人でこの映画を褒めている人がいるんですから、そのほうがよほど頭に来ますよ。

とにかく、一般論として外国映画の誤った日本描写については笑って過ごせば良いです。hashさんの仰るように日本人が製作等に絡んだ時にはもう少し正確性を望みますけどね。
by オカピー (2009-01-10 16:40) 

hash

オカピーさん、こんにちは。
コメント&TBありがとうございます。
どうしても、自分の国が変に描かれると、そちらが気になってしまいますね。
ただ、本作の場合、それ以上に肝心のテーマである愛の描き方が不自然でした。
もっとK・ナイトレイの出番を増やすべきだったと思います。
by hash (2009-01-10 17:40) 

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