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ゴーン・ベイビー・ゴーン [未公開作品]

Gone Baby Gone(2007年)
監督:ベン・アフレック
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス
gonebabygone_2.jpg
デニス・ルヘインの小説「愛しき者はすべて去りゆく」の映画化で、アルコールと酒に溺れる母親の4歳の娘が自宅から消え、その行方を探すよう依頼を受けた探偵コンビの姿を描いたミステリー
本作のメインは、誰が何の目的で少女を連れ去ったのかという謎解きではなく、子供を育てるのは親か環境かという問題提起をすることにあり、同じ作者の著作で映画にもなった「ミスティック・リバー」同様、児童虐待という日本でも珍しくなくなった重いテーマが背景にある。
映画は、M・フリーマンやE・ハリスらのベテランからC・アフレックやM・モナハンらの若手までが重厚な演技を見せる中、探偵物らしくハードボイルド・タッチで展開していき、クライマックスを迎える。
その終盤に、C・アフレック演じる主人公は、「子供はたとえ劣悪な環境にあっても実の親に育てられるべきか、赤の他人でも健全な環境下で育てられるべきか」という究極の選択を迫られる。
その後のラストシーンを見る限り、作り手の意見は後者であり、おそらく観客の多くも同じであろう。
ただ、本作においては、犯人一味のやったことはあくまでも犯罪なので、前者の選択が間違っているとは言えず、「正当な手段で臨まない限り問題は解決しない」というもう一つのメッセージが見える。
実際、「少女の為を思ってやった」と言う犯人一味の真の目的は、一人は13万ドルの金であり、一人はかつて失くした娘の代わりが欲しかっただけだと思われる。しかし、その辺りの描写がやや弱い為、犯人一味への同情が強くなり、もう一つのメッセージが薄れてしまったように感じる。
それでも、かつてカウンセラーとして児童虐待の現場を多く見てきたという原作者D・ルヘインのメッセージは重くのしかかってくる作りになっており、日本で劇場公開が見送られたのは残念である。
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コメント 8

hash

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。

shinさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。
by hash (2008-12-27 22:21) 

てくてく

最後の選択の場面は、
観ながら気持ちが揺さぶられるシーンでした。

初監督だと言うベン・アフレックの手腕に期待です。
それとケイシーもよい俳優さんですね、共にこれからが楽しみ!
by てくてく (2008-12-28 01:26) 

pandahead

はじめまして。

この映画を見たきっかけでレビュー拝見させていただきました。
僭越ながらトラックバックもさせていただきました。
よろしくお願いします。
by pandahead (2008-12-28 18:04) 

hash

てくてくさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
色々と考えさせられるラストでしたね。
C・アフレックは目で演技をする俳優のような気がします。
by hash (2008-12-29 00:02) 

hash

pandaheadさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
横柄なレビューで何ですが、ご覧頂きありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。

by hash (2008-12-29 00:04) 

hash

takemoviesさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。
by hash (2008-12-29 00:05) 

クリス

そうですね。やはり虐待する親から子供を引き離す必要はありますが(たとえば)、やり方が犯罪になってしまうのはいけない。そんな意味も込めていたかもしれません。
ケイシー・アフレック、今後も役者としての彼に期待しています★
by クリス (2008-12-29 09:36) 

hash

クリスさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
本当に子供の為を思って、別の方法をとっていれば、主人公の選択も変わったかもしれませんね。(映画として成立するかどうかは微妙なところですが・・・)

by hash (2008-12-29 22:40) 

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