ディスタービア

Disturbia (2007年)
監督：D.J.カルーソ
出演：シャイア・ラブーフ、デヴィッド・モース、キャリー・アン・モス

問題を起こして自宅軟禁の処分を受けた高校生が暇つぶしに隣家の覗き見を始める。ふとしたことから、隣人がニュースで報じられている連続殺人犯なのではないかと疑い始め、友人といっしょに監視を始める・・・

A・ヒッチコック監督の「裏窓」を現代風にリメイクした感じの作品。
前半はおちゃらけ同級生との友情や隣に越してきた女子高生との恋などが描かれ、父親を亡くしたことを引きずっている高校生の青春ドラマのような感じで展開し、後半は家族や友人を巻き込んで隣人との攻防を描くサスペンスタッチで展開していく。

足首に取り付けられた監視システムの為、行動範囲が半径30Mに限定されるという設定や、隣人の監視にMacやi-Pod、携帯電話といった現代風の小道具を使用するところは興味深いが、D・モース演じる隣人がその行動からして知能犯には見えず、何人もの女性を殺害しながらも捕まっていないという設定には説得力がない。

サスペンスとしてはイマイチだが、スリル溢れる青春ドラマとして観れば面白い。

コメント 2

ＴＢ＆コメント有難うございました。

根本部分がここまで似ているとなると、先方管財人に許可を取っていれば、「裏窓」のリメイク（少年版）と言っても良い内容ですね。
これを余りがちがちにやると、文化理解度後進国たる日本のお坊ちゃん方みたいに「パクリ、パクリ」の連呼となってしまって映画産業を萎縮させてしまうので、訴訟などは余りやらないほうが良いし、作る方もある程度以上似ているとなればオリジナルのアイデア所有者に確認を取る配慮もあってしかるべきでしょうね。

こうして比べてみると、「裏窓」は恋愛を含めた＜愛＞がサスペンスに見事に絡み合っているのが解りますね。＜愛＞に対する認識なしにあの傑作は語れないと思います。
by オカピー (2008-10-25 01:01) 

オカピーさん、こんばんは。
コメント＆TBありがとうございます。
いずれにせよ、「裏窓」が優れた作品であることが改めて証明されたという所でしょうか。


by hash (2008-10-25 20:57)