SSブログ

ゾディアック [タイトル:サ行]

Zodiac (2007年)
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニーJr.
zodiac.jpg
1960-70年代に自らゾディアックと名乗り、新聞社に声明文を送った実在の殺人犯を追跡する男たちの物語。
犯人は誰かという推論を立てることなのか、事件にのめり込みすぎて人生を壊してしまった者たちの人間模様を描くことなのか、監督の意図がよくわからず、いずれにせよ、実際に起きた事件の話だからラストにそう大きな展開がないことは最初から想像がつくので、2時間半を超える上映時間には長さを感じる。
映画は、風刺漫画家、新聞記者、刑事の3人の男を中心に進展していくが、彼らの軌跡については監督の思い込みがかなり強いのではないかと思う。
というのも、新聞記者は酒に溺れ、新聞社をクビになり、最後は若くして死んでしまうが、このこととゾディアック事件とはそれほど関係があるようには思えず、ただ単にアルコール依存症だっただけのように思う。刑事は容疑者を特定するものの、証拠不十分で起訴できず、捜査から外されてしまうが、あの時代は未解決事件自体がそう珍しいものではないと思うので、ゾディアックにだけ構っていられなかったというのが実情ではないだろうか。結局のところは、ゾディアックに強い関心を持っていたのは、漫画家だけではないかと思われ、彼と同じくらい強い関心があった監督が、その心情を各キャラクターに反映させたという感じがする。
ゾディアック事件は未解決事件というよりは、被疑者死亡で捜査が打ち切りになった事件だったというのがわかっただけでも観た甲斐はあるので、漫画家を中心に、刑事や新聞記者は脇役扱いにして、2時間以内にまとめていたら、もっと面白かったように思う。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 1

hash

hiroooさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。
by hash (2008-12-10 00:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。