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グッド・シェパード [タイトル:カ行]

The Good Shepherd (2006年)
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、
goodshepherd_1.jpg
CIA創設に携わった男の半世を描いたドラマ
CIA創設の背景を描きたいのか、それに携わった主人公を描きたいのか?何が言いたいのかよくわからない映画だった。基本的には男の半生を描きたかったのだろうが、これがどこまで史実に忠実なのかわからず、単なるメロドロマになっている。
事実を織り交ぜたフィクションという構図のおかげで、3時間近い長編にも関わらず、全てのエピソードが中途半端でわかりにくい。1961年と40~50年代の話を交互に織り交ぜた構成にしているのもマイナスで、最大20年の差があるにも関わらず、演じる俳優にメイクによる外見の差が見られないので、今見ているのが何年の話なのかわからなくなる。 また、登場人物が多く、知名度の低い俳優が登場すると、誰だったかわからなくなる。
最初にピッグス湾事件の顛末を見せて、後は時間軸にそって描いていくべきであったと思う。
面白そうな題材にも関わらず、ただ冗長で退屈な作品に仕上がっており、何人もの名監督と組んできた名優R・デ・ニーロも監督には向いていないのがわかった。

WOWOWにて2度目の鑑賞後に思ったこと(追記:2008/11/30)
さすがに、自宅のTVで見ると一時停止も巻き戻しも可能なので、「今は何年?」とか、「その人は誰?」というようなことはないものの、それでも、人間の集中力は3時間ももたないもので、終盤になるとどうでもよくなり、結局、「ユリシーズは敵?味方?」とか「ジョー・ペシの役は何の意味があったのか?」など不明な点もある。
結局のところ、国家に尽くす為、家庭を犠牲にした男(=The Good Shepherd )の物語というフィクションなのだから、ピッグズ湾事件やCIA創設などという実話を絡ませる必要など全くないわけで、無駄に長いという印象だけが残る。
監督経験豊富な人ならば、2時間強くらいにまとめられる内容と思われ、「名優、名監督に非ず」と再認識した。


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