カンパニー・メン

The Company Men (2010年)
監督：ジョン・ウェルズ
出演：ベン・アフレック、 ケヴィン・コスナー、クリス・クーパー、トミー・リー・ジョーンズ

2008年の金融危機により大企業をリストラされた男達の再生への道程を描くドラマ。

おおよそ予想通りに展開する型通りのストーリーなのだが、海の向こうのお話などと楽観してはいられない時代を反映した内容だけに興味深く観ることができる。

本作はフィクションとは云え、かなり現実に即した内容と思われ、会社の創業に携わった人間でさえも、利益が無ければ、株主の為（半分は建前だけど）と簡単にリストラされるシビアな現実がある。
確かに株式会社とは株主の利益を第一に考えるべきであるから、一応筋は通っているようにも思う。
それでも、アメリカの解雇規定がどうなっているかは知らないが、その日のうちに、空のダンボールを渡されて、私物を片付けるお馴染みのシーンは見ているだけできついものがある。

日本の場合、某製紙会社の問題なんかを見聞きする限りは、株主軽視としか思えないが、かと言って従業員重視というわけでもないだろう。
とりあえず、資本主義国＝格差社会という様相を呈してきたことは確かなようだ。


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