SSブログ

かいじゅうたちのいるところ [タイトル:カ行]

Where the Wild Things Are (2009年)
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー
声:ジェームズ・ガンドルフィーニ、ローレン・アンブローズ、フォレスト・ウィッテカー
wildthings_1.jpgwherethewildthingsare.jpg
モーリス・センダック作の世界的に有名な絵本の実写映画化で、母や姉にかまってもらえない苛立ちから家出した少年マックスが、辿り着いた島には7頭のかいじゅうがいたというお話。
予告編を観たときから、かいじゅうたちの造詣に不思議と魅かれるものがあり、気になっていた。
原作の絵本は読んだことがないが、絵本というからには、基本的に子供向けなのだろう。
しかし、映画は意外にシビアで、お子様向けでもなければ、大人も楽しめるファンタジーでもない。
かいじゅうの代表格キャロルは、マックスの分身のような存在なのだが、もっと大きな視点で見ると、7頭のかいじゅうは、それぞれの性格から人間社会の縮図といった様相を呈しており、マックスはかいじゅう達との触れ合いを通して、社会で大切なものを学ぶ。
子供に出来ることが、何故、大人に出来ないのかと問いかけられているようで、身につまされる思いがする。
「人のふり見て、我がふり直せ」という諺が良くも悪くも当てはまる作品で、まずは、未来を託す子供たちの見本とならねばならない大人が見るべき作品であろう。

特に、モラルのかけらも感じられない話題のお2人には、ぜひ観てもらいたい。


かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

  • 作者: モーリス・センダック
  • 出版社/メーカー: 冨山房
  • 発売日: 1975/01
  • メディア: 大型本


nice!(16)  コメント(14)  トラックバック(34) 
共通テーマ:映画

nice! 16

コメント 14

duke

見たいでーす^^
話題の二人・・・?^^;無知。。
by duke (2010-01-24 01:18) 

aneurysm

この映画は心に響きました。
王様になって皆を指導する事は
御気楽に出来る事ではありませんね。

>モラルのかけらも感じられない話題のお2人

皆と”これを実行します”と言って
王様になったのに”こんなの無理”とか、
やった事を”秘書が勝手に””おかんが勝手に”
と責任逃れたりする2人の事でしょうか?
by aneurysm (2010-01-24 10:43) 

ジジョ

大人にとっては痛いところ突かれて
「あうっっ、、」って感じの映画ですね^^;


by ジジョ (2010-01-24 20:51) 

hash

dukeさん、こんばんは。
ぜひ、ご覧下さい。
>話題の二人
現在の日本のツートップです。^^
by hash (2010-01-24 23:25) 

hash

aneurysmさん、こんばんは。
まさか、着ぐるみ映画でこんなに心を打たれるとは思ってもみませんでした。
>2人の事でしょうか
王様になる前に散々、批判してきたことを何食わぬ顔で肯定している姿を見ると、恐怖政治の開始を宣言しているように思え、恐ろしいです。^^
by hash (2010-01-24 23:42) 

hash

ジジョさん、こんばんは。
>痛いところ突かれて
正にそんな感じでした。
S・ジョーンズ恐るべしです。^^
by hash (2010-01-24 23:44) 

Labyrinth

(^_^)ノ こん!
私めも、あの毛むくじゃらに哀愁を感じるとは思いも寄りませんでした。
英語の声優さんも良かったです。

by Labyrinth (2010-01-25 22:26) 

PANDA

あたしは31日に観にいく予定です。
意外と深そうなストーリーなんですね。
とりあえず楽しみです★
この作品ってもともと小説なんですよね?
by PANDA (2010-01-25 22:31) 

てくてく

こんばんは~^^
やっぱ、字幕版を観るべきだったかな?
あまりにも可愛い予告編に、
ちょっと先入観をガッチリかため過ぎちゃったかも、です^^;
反省!
子供向けでも、大人向けファンタジーでも無かったですもんね。
by てくてく (2010-01-26 01:31) 

ちょいとおまえ

>人のふり見て、我がふり直せ
そういう教訓だったんですね。
その人のふりが自分の中にいるかいじゅうたちで、それを自分が見ている。というのがスパイク・ジョーンズらしいこんがらがった世界ですね。
by ちょいとおまえ (2010-01-26 19:32) 

hash

Labyrinthさん、こんばんは。
>哀愁
全くですね。参りました。
演技派を揃えた声優陣も秀逸でした。
by hash (2010-01-26 21:37) 

hash

PANDAさん、こんばんは。
意外に深かったです。^^
>もともと小説
元は40年以上前に発表された絵本で、小説は映画の内容を文章化(ノベライズ)したもののようです。
by hash (2010-01-26 21:42) 

hash

てくてくさん、こんばんは。
吹替え版を観ていないので、想像に過ぎませんが、吹替え陣の顔ぶれから見て、意訳されているような気がしました。
いずれにせよ、外観からは想像しにくい内容でしたね。
by hash (2010-01-26 21:47) 

hash

ちょいとおまえさん、こんばんは。
>教訓
断言してますが、あくまで個人の勝手な解釈です。^^
観た人によって、様々な解釈があると思いますが、S・ジョーンズが只者でないのは確かだと思います。
by hash (2010-01-26 21:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 34

戦場からの脱出ママが泣いた日 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。