SSブログ

ノウイング [タイトル:ナ行]

Knowing (2009年)
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン
knowing_2.jpgknowing.jpg
50年前のタイムカプセル内にあった1枚の紙に羅列された数字にはとてつもない意味があったというディザスター・ムービー。
その数字とは、過去50年間に起きた災害の年月日、犠牲者数、位置で、最後の3つはこれから起きるとわかり、主人公は何とか阻止できないかと奮闘する。

昨年、多く見られたアメリカ映画における終末思想はまだ続くようで、本作も、他の作品同様、主人公が災害を未然に阻止するヒーローとならないのは、最近の現実志向を表わしており、この手の思考の起源となっているのは、やはり、9.11なのだろうと感じる。そして、その絶望の度合いはエスカレートしているようで、映画史上、最大の死者数となる作品の登場となった。

肝心の内容に関しては、50年前の不気味さを漂わせたシーンに始まり、現代のシーンに移ってからも、謎の数字の意味に気付き、惨劇を阻止しようと試みる主人公の様子を描く中盤までは興味深い展開を見せる。しかし、終盤に向けて、宗教色が濃くなっていくので、乗り切れない部分があり、また、宇宙人の登場が「地球が静止する日」を思わせ、安易な感じがすることもあり、どちらか一つで良かったのではないかと思う。
その一方で、映像には定評のある監督だけに、見応え充分の迫力あるシーンが続き、中でも、予告編で流れていた飛行機事故のシーンは迫力があり、不謹慎だが、美しさを感じさせ、予告で見せてしまうのはもったいないと思った。

「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」が今、作られていたら、隕石は地球に衝突するのだろうか。

ヒロイン役のR・バーンはオーストラリア出身、先日観た「ターミネーター4」のサム・ワーシントンもオーストラリア出身。ハリウッドでは、既に大勢のオーストラリア人俳優が活躍しているが、彼らもその仲間入りを果たしそうである。
nice!(12)  コメント(8)  トラックバック(24) 
共通テーマ:映画

nice! 12

コメント 8

aneurysm

>アメリカ映画における終末思想はまだ続くようで

2012も控えてますね。
by aneurysm (2009-07-26 09:59) 

hash

aneurysmさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
なんだかんだで、ディザスタームービーは好きなので、「2012」にも期待します。
by hash (2009-07-27 21:26) 

duke

宗教色が強いのは、苦しいです(^_^;)
by duke (2009-08-01 20:32) 

hash

dukeさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
>宗教色
作り手の意図が理解しにくいので、賛否が分かれますね。
by hash (2009-08-02 00:11) 

ひろくん

私も何だかんだ言って大画面で観たいので映画館に言っちゃいました。
災害シーンは迫力満点ですが、ストーリーは....
聖書的な感じが強くて、イマイチ納得出来なかったです。

災害の起きる事を知っていて、暗号書かせるクセに
結局は解読したり何とかしようとしたジョンを救わないなんて...
by ひろくん (2009-08-09 13:54) 

hash

ひろくんさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
映像的には映画館で見て正解でしたね。
でも、聖書絡みだけに、内容は理解しずらいですね。
by hash (2009-08-10 00:30) 

てくてく

こんにちは^^
本当に災害の映像は迫力がありましたね。
飛行機のアングルとか凄かった。
同じく地下鉄も怖かったです~。

今なら「アルマゲドン」のラストが変わるかも?
と言うのは納得ですね。
やはり映画も時代を映す鏡、ってことかもしれませんね。
by てくてく (2010-05-16 18:11) 

hash

てくてくさん、こんばんは。
映像は迫力がありましたね。
ストーリーは後半、置いていかれました。^^;
映画における終末思想はしばらく続きそうですね。
by hash (2010-05-16 23:13) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 24

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。