ザ・スピリット [タイトル:サ行]
The Spirit (2008年)
監督:フランク・ミラー
出演:ガブリエル・マクト、エヴァ・メンデス、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン
アメコミ界の重鎮ウィル・アイズナーが40~50年代に描いた傑作コミックの映画化で、不死身のヒーロー“スピリット”と宿敵オクトパスの戦いを描く。
昨年末に公開された本国アメリカでは、評判が良くなかったようなので、つまらないのかなと思っていたが、そんなことはなく、結構、楽しませてもらった。
F・ミラー原作の「シン・シティ」同様に劇画調のスタイルで撮られているが、内容の方は同作ほど血なまぐささはなく、時にハードボイルド、時にギャグマンガのようなシーンで構成され、コミックらしさがバランスよく表現されていて、コミックのページをめくっているような面白さがあった。
また、S・L・ジャクソンはいつも以上に大袈裟な演技を披露し、女優陣は出番の多少に関わらず、皆セクシーさをアピールしており、コミックの世界を表現することを楽しんでいるように見えた。
悪役がナチスの格好をするなど、現代では悪ふざけともとれるシーンがあり、その辺りが、アメリカで受けが悪かった要因かもしれないが、アメコミ・ムービーが全て「ダークナイト」のように、シリアス路線である必要はなく、むしろ、アメコミ・ムービー本来の姿と言えるのではないだろうか。
監督:フランク・ミラー
出演:ガブリエル・マクト、エヴァ・メンデス、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン
アメコミ界の重鎮ウィル・アイズナーが40~50年代に描いた傑作コミックの映画化で、不死身のヒーロー“スピリット”と宿敵オクトパスの戦いを描く。
昨年末に公開された本国アメリカでは、評判が良くなかったようなので、つまらないのかなと思っていたが、そんなことはなく、結構、楽しませてもらった。
F・ミラー原作の「シン・シティ」同様に劇画調のスタイルで撮られているが、内容の方は同作ほど血なまぐささはなく、時にハードボイルド、時にギャグマンガのようなシーンで構成され、コミックらしさがバランスよく表現されていて、コミックのページをめくっているような面白さがあった。
また、S・L・ジャクソンはいつも以上に大袈裟な演技を披露し、女優陣は出番の多少に関わらず、皆セクシーさをアピールしており、コミックの世界を表現することを楽しんでいるように見えた。
悪役がナチスの格好をするなど、現代では悪ふざけともとれるシーンがあり、その辺りが、アメリカで受けが悪かった要因かもしれないが、アメコミ・ムービーが全て「ダークナイト」のように、シリアス路線である必要はなく、むしろ、アメコミ・ムービー本来の姿と言えるのではないだろうか。
2009-06-13 00:26
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コメント(10)
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同感ですね。アメコミの映画化が、リアルな方向ばかりに進むことはないと思います。
by 丹下段平 (2009-06-13 12:30)
丹下段平さん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
本当にそうですね。
「バットマン」に倣って、「スーパーマン」をダークに作り直すなんて話があるようですが、そんなことをしてたら、アメコミ映画ブームももう長くはないかなと思います。
by hash (2009-06-14 01:07)
「ダークナイト」の影響はまだ続くのでしょうが、本作の様に正義と悪が仲良くケンカし続けるのもほのぼのしてて良いと思います。
by ドコサヘキサエン (2009-06-14 07:58)
シンシティの方だったのですね・・
シンシティ途中で見るのやめちゃいました。。。
「劇画スタイル」真面目に鑑賞してみなきゃですね。
by duke (2009-06-14 19:17)
ドコサヘキサエンさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
アメコミは内容に似たり寄ったりなところがあるので、いろいろなスタイルで映画化してくれた方が、楽しめるのでありがたいです。
by hash (2009-06-15 00:57)
dukeさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
好き嫌いがはっきり分かれるタイプの映画ですから、真面目に観ることはないと思いますよ。^^
by hash (2009-06-15 00:59)
(^_^)ノ こんにちは~
体裁は、真面目に格好良くキメてるのに、時にはおマヌケなことにもなっちゃう!?というところがNice!でしたね(笑)
> ナチスの格好をするなど、現代では悪ふざけともとれるシーン
う~ん 確かに笑えない人は居るでしょうね。
ノリすぎの感あり?(苦笑)
by Labyrinth (2009-06-23 16:33)
Labyrinthさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
劇画というより漫画という雰囲気が強く感じられ、楽しめました。
> ナチスの格好
原作が描かれた40年代なら、笑えるのでしょうが、現代ではやや白け気味でしたね。かといって、現代に合わせ、ターバンを巻いて登場という訳にはいかないですが・・・^^;
by hash (2009-06-24 00:32)
全く同感で、こういう映画が楽しめない人が増えたということはリアリティ至上主義が幅を利かせていることに他ならず、問題ですね。
僕は「シン・シティ」より気に入っちゃいましたな。
しかし、本作の鑑賞以降、「愛を読むひと」まで16日間新作(と言っても僕の場合は1年遅れですが)アメリカ映画の鑑賞がなかったんですよ。
まあWOWOWに頼っているお前さんが悪いと言われればその通りですが、為にhashさんからのTBが少なくなるのが残念です。TT
by オカピー (2010-07-18 11:06)
オカピーさん、こんばんは。
>リアリティ至上主義
アメコミ映画の場合、ヒーローが悩めばリアルというのも変な風潮ですね。
>16日間新作アメリカ映画の鑑賞がなかった
近年は邦画人気で、公開される洋画の本数が確実に減っていますから、必然的にWOWOWでの放送も減っていますね。
いずれ、洋画を映画館で見られなく日がくるやもしれません。^^
by hash (2010-07-19 19:02)