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ギャンブル・プレイ [タイトル:カ行]

The Good Thief (2002年)
監督:ニール・ジョーダン
出演:ニック・ノルティ、チェッキー・カリョ、ナッサ・クヒアニチェ、レイフ・ファインズ
goodthief_jp.jpggoodthief.jpg
モンテカルロのカジノへの強盗計画を練る泥棒集団を描いたクライム・ドラマ
カジノの金庫を狙うと見せかけ、本当はカジノの別棟に保管されている有名な絵画を盗み出そうとする展開は、「オーシャンズ11」シリーズのようで期待を抱かせる。二転三転した結果、作戦は失敗に終わるが、刑事の目をそらす為のオトリとしてやっていたギャンブルで大儲けしてしまうという結末は拍子抜けという感じがしないでもない。
ただ正しい見方がわかればそうでもない。早い話が、本作は強盗を描いた痛快劇ではなく、キリスト教の世界観を比喩的に描いたたとえ話なのである。
まず、原題の“Good Thief”とは主人公のセリフにあるように「たとえ泥棒でもキリストの隣で死ねば天国に行ける」という意味であり、本作のテーマとなっている。
序盤でポン引きから助けられた少女が「Guardian(守護天使)」はいらない」と主人公に言うと、「俺には必要だ」と答えるシーンがあり、その後、強盗計画を実行する為に麻薬を断つ主人公を少女が助ける役目を果たす。これが終盤への伏線となっていて、Guardian役の少女をエスコートしてギャンブルをすることで幸運が舞い降りるというオチにつながるのである。
キリスト教とは縁の薄い日本ではわかりにくい内容だから、「ギャンブル・プレイ」という邦題になったのであろうが、これでは映画のオチを最初に言ってしまったも同然で身も蓋もない。
字幕では“Guardian”をボディガードと訳していたので、宣伝する側も本当のテーマをわかっていなかっただけかもしれない。
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コメント 1

hash

xml_xslさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。

takemoviesさん、こんばんは。
nice! ありがとうございました。
by hash (2008-12-22 23:57) 

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