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レミーのおいしいレストラン [タイトル:ヤ・ラ・ワ行]

Ratatouille (2007年)
監督:ブラッド・バード
声:パットン・オズワルド、ルー・ロマノ、ジャニーン・ガロファロー
ratatouille_1.jpgratatouille.jpg
料理のセンスが抜群のドブネズミとセンスなしの見習いコックのコンビの姿を描いたアニメーション
レストランでネズミが料理するなどという話は、本来なら聞いただけで敬遠したくなるはずが、逆に興味を引き立てられるのは、ピクサー社に対する信頼に他ならず、ネズミが髪の毛を引っ張って人を操るというシーンなど、実際にできそうだと思わせてしまう発想が面白い。
通常アニメは90分を超えると飽きてしまうものだが、本作の友情や信頼を軸にした王道的なストーリーは実写映画並みの112分という長さにも関わらず、飽きさせることがなく、07年のオスカーで実写映画に混じって、脚本賞にノミネートされたのも納得してしまう。
映画では“Everybody can Cook”というフレーズが鍵となっているが、これは何も料理に限ったことでなく、「何事も為せばなる」というメッセージを子供にもわかるような形で発しているところがすばらしく、できることなら子供の頃に出会いたかった作品である。
終盤で料理評論家が記事にした論評がまた、すばらしいのは言うまでもないが、同時にその内容が映画評論家に対する皮肉も含んでいるのはないかと思え、それもまた面白い。
アニメというのは良くも悪くも所詮、ファンタジーという大前提があるので、通常は面白いかどうかという感想以外はないのだが、その感覚を覆させられたという感じ。
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Labyrinth

(^_^)ノ こんばんは。
懐かしい~♪ 思わずTBさせて頂きました。f^_^;

>同時にその内容が映画評論家に対する皮肉も含んで

そんな感じしましたね~(笑)
観る前はお子ちゃま向け?と侮っていましたが f^_^;
なかなかどうして、得るものが多い映画だったなーと思います。
by Labyrinth (2008-11-08 00:56) 

hash

Labyrinthさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
仰るように、アニメと言えど侮れませんね。
ねずみが例えに過ぎないと考えれば、意外に奥の深い映画でした。

by hash (2008-11-08 21:14) 

てくてく

パリの街並みなんか
ため息出るほどキレイでした。
最近のアニメはキレイなのは当たり前になってきたけど、
ピクサーはやっぱり他とは違う気がします。
来月公開の「ウォーリー」も楽しみですね^^
by てくてく (2008-11-09 01:46) 

hash

てくてくさん、こんばんは。
nice!&コメントありがとうございます。
毎度のことながら、技術の進歩には驚かされます。
普段、アニメを映画館で観ることはないですが、「ウォーリー」は観に行こうかと思わせるほど、本作は良かったです。
by hash (2008-11-10 00:22) 

オカピー

弊記事へのTB&コメント有難うございました。

無駄な要素が全然なく、本当に傑作でしたね。
ネズミが料理をするという発想も抜群で、定石で締めるところが素晴らしい。
どうして実写映画はこういう風に簡潔に作れないんだっ!
CGはアニメを進歩させましたが、実写映画を後退させました。
後退した理由は解っていますが、ここでは止めておきましょう。^^

Everybody can cook.でしたっけ? Anyone can cook.と記憶していました。まあ意味は同じだけど。^^;
by オカピー (2008-11-10 03:08) 

hash

オカピーさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございます。
アニメに対するイメージを変えさせる作品でした。

>Everybody can cook
Anyoneですね。失礼しました。^^;

by hash (2008-11-10 21:39) 

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