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アクロス・ザ・ユニバース [タイトル:ア行]

Across the Universe (2007年)
監督:ジュリー・テイモア
出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン
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60年代、ニューヨークのとあるアパートに集まった者たちの人間模様をビートルズの名曲に乗せて描くミュージカル劇。
物語の軸となる男女のラブストーリーは、ありきたりの展開で特に目新しさはないし、歌の歌詞に合わせた短編を繋いだという感じの構成は、物語としての起伏に欠けるので長さを感じる。また、時折、挿入される寓話的な映像はどう捉えたらいいのかわからない。
それでも、見終わった後には不思議と満足感があり、心に残る作品だった。おそらく、それが歌の力というものなのだろう。そして、20世紀を代表するバンド“ビートルズ”が、何十年にも渡って世界中で愛され続けている理由なのだと思う。
人並みにはビートルズの曲を聞いたことはあるものの、かなり昔のことなので、劇中で使われた曲も覚えてないものが多かったが、終盤で使われた、“All I Need is Love”は、さすがに聞き覚えがあった。劇中では、あくまで恋人に対して歌っているのだが、個人的には観客に対するメッセージのように思えた。映画の舞台となった60年代は、ベトナム戦争がドロ沼化し、アメリカ社会が不安定になっていたようだが、現在のイラク戦争下での経済不況による社会不安と重なるものがあるのだろう。そんな時代だからこそ、「愛こそは全て」と歌うこの曲が格別印象深い。
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duke

曲におぼれて客観視できない自分ですが・・・なるほど・・・。
でもやっぱり曲で胸がいっぱいになって、、いっぱいいっぱいでございます^▽^;
by duke (2008-09-07 15:47) 

hash

dukeさん、こんばんは。
>客観視できない
長さを感じる云々は、基本的にミュージカルが苦手な私のたわごとです。
そんな私でさえ、最後にはビートルズの曲をまた聴いてみたいと思うようになりました。
ビートルズ・ファンにはたまらない作品なのがわかる気がします。
by hash (2008-09-08 00:25) 

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