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勇者たちの戦場 [タイトル:ヤ・ラ・ワ行]

Home of the Brave (2006年)
監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジェシカ・ビール、ブライアン・プレスリー
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イラク戦争から故郷に戻った兵士たちの心の苦悩を描いた群像劇
邦題だけを見るとアクション満載の戦争映画のようだが、原題が意味しているのは単に「兵士の帰還」であり、映画では、危険な戦場から安全な故郷に戻ってきた兵士たちがいわゆるPTSDに苦しむ様子が描かれている。
重傷を負った兵士を何人も処置した軍医、右手を失った女性兵士、目の前で親友が殺された兵士、民間人を誤射で殺してしまった兵士らが帰国後はその心的後遺症から夜も眠れず、家族にも相談できないまま、セラピーに通ったり、薬に頼ったり、酒におぼれたりと、もがき苦しむ様子から戦争の別の一面を知ることができる。
その後、紆余曲折を経て、最終的に立ち直る者もいれば、命を落とす者、再び戦地に赴く者もいるのだが、家族など身近な人間の手助けがあるかないかが、その結果に大きく左右している。
映画自体はコンパクトにまとめられているので、やや単調な感じがするが、現在進行形の物語だけに、登場人物のセリフには重みがあり、発信されるメッセージは強く心に残る。
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