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フリーダムランド [タイトル:ハ行]

Freedomland (2006年)
監督:ジョー・ロス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアン・ムーア、イーディ・ファルコ
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黒人刑事が誘拐された白人少年を捜索するサスペンスに見せかけておいて、実は人種差別を描いた社会派ドラマ
有色人種が犠牲になった場合、白人が犠牲になった場合に比べ、捜査が真剣に行なわれないという問題は、商業的に成功する見込みの薄い題材ということもあり、これまで映画ではあまり描かれなかったが、TVドラマではよく描かれている。
同様に、精神的に病んでいる人が、ありもしない犯罪をでっちあげて捜査陣を混乱させるという内容もTVドラマでは珍しくない。
従って、おおよその展開は予想できてしまうのだが、この2つのテーマを合わせ、そこに行方不明の子供を探すボランティアグループの存在を絡ませたストーリー自体は面白い。しかし、その上、親子の問題もテーマに加えてしまったので、いろいろ詰め込みすぎて、結局、何が言いたかったのかが伝わりにくい作品になってしまった。
おそらく、この映画の根本にあるのは92年のロス暴動だと思われるので、J・ムーア演じる女性を完全な悪役にして、一つの嘘が大混乱を招き、暴動に発展するという内容にした方が良かったと思うが、それだと露骨過ぎるので、あえて複数のテーマを絡めて印象を薄くしたのかもしれない。
それにしても、終盤の暴動シーンは最近TVで連日のように放送されているチベット問題と被さり、人種や宗教、主義主張が異なることから生まれる対立は暴力に結びつくだけなのだと改めて思い知らされる。
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