リトル・ミス・サンシャイン [タイトル:ヤ・ラ・ワ行]
Little Miss Sunshine (2006年)
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス
出演:アビゲイル・ブレスリン、グレッグ・キニア、トニ・コレット
7歳の娘がミスコンに出場する為、ミニバスに乗ってアリゾナの自宅からカリフォルニアの会場まで行くことになった一家を描くロードムービー。
それぞれ問題を抱えたバラバラの家族が珍道中を通して結束を強めるという家族の絆の再生をテーマにした内容自体はよくある話で珍しくもないが、俳優陣の演技はもとより、脚本の構成がすばらしいので、独創的な作品となった。
壊れたバスやポルノ雑誌などの小道具の使い方や、ダンスの内容をさりげなく暗示させるモーテルでのシーンや視力・色覚検査の表を見つけるシーンなどの伏線の張り方、自己啓発プログラムやミスコンを皮肉ったり、壊れたバスを家族に見立てる表現方法など、脚本講座というものがあれば、間違いなく題材として使われるお手本のような構成は見事であり、昨年は?の多かったアカデミー賞の中で脚本賞獲得は納得できる。
そのアカデミー賞を始めとする賞レースでダークホース的存在となり話題になっていたのは伊達ではない、評判通りの面白い映画だった。
魅力が詰まった楽しい映画でしたね。
こういうミニシアター系の映画をもっと身近で観たい、といつも思います。
by てくてく (2008-02-28 12:43)
てくてくさん、こんばんは。
予算をかけなくても、いい脚本があれば面白い映画は作れるという好例の作品でした。
nice!&コメントありがとうございます。
by hash (2008-02-29 00:40)